ケミカルピーリングとは、”皮膚に化学物質を塗布し、その作用により皮膚表面を一定の深さで剥脱させる医療行為”です。
つまりケミカルピーリングは、皮膚に組織損傷を生じ、その修復機転による表皮と真皮結合織の再構築を促す、つまり皮膚の再生を促す治療法です。皮膚病理学的に不可能と考えられてきた rejuvenation が可能となり、その有効性に関する報告が多数されております。
また、一般皮膚科治療、レーザー治療、光治療等との組み合わせにより、様々な効果が期待できる治療法です。つまり当院では、肌状態の改善および種々の治療による効果を効率よく引き出すための、基本となる治療法と捉えております。
I b式ピーリングは、皮膚の生理機能や病態生理を学んだ皮膚科医が担当し、患者様の肌質、肌状態、疾患、そしてご希望(ダウンタイムの有無)に応じて、乳酸、グリコール酸、サリチル酸、 TCA の濃度、 PH 、作用時間、基材の設定を行い、効果を最大限に引き出します。
その反面、効果を出すためにはリスクを伴う治療法である事には違いありません。しかし、その適応と禁忌を習熟した医師の下で行えば、にきび、小じわ、色素沈着、アンチエイジング効果など様々な効果を得ることが可能となります。
日本医師会の「医の倫理綱領」に、「医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の修得に努めるとともに、その進歩・発展に尽くす」ことがうたわれております。
現在も、ケミカルピーリングの奏功機序や治療方法の妥当性についての evidence -based medicine (EBM) に基づいた研究が進められております。
当院では経験、そして EBM に基づいたデータをもとに治療をすすめてまいります。
■乳酸
AHA(アルファヒドロキシ酸)と呼ばれる有機酸の一種です。グリコール酸と比べ作用が穏やかで、化粧品に最も広く使われているAHAです。
蓄積された古い角質をマイルドに溶かし、肌のターンオーバーを整えます。
保湿効果にも優れ、角質層のセラミドの生成を促進し、肌のバリア機能を強化します。
■グリコール酸
AHA(アルファヒドロキシ酸)と呼ばれる有機酸の一種です。
その中でもグリコール酸は皮膚の浸透度が最も高く、吸湿性があり、コラーゲンやエラスチンなどを作り出す繊維芽細胞を増殖させ、結合組織を生成・改善させる働きがあると言われています。
サトウキビに多く含まれており、ヒトの肌にも微量に存在します。
現在日本で最も普及しているのがダウンタイム(術後回復を要する時間)を必要としないグリコール酸によるケミカルピーリングです。
■サリチル酸
BHA(ベータヒドロキシ酸)にマクロゴール基剤を溶解することにより安全で効果的なピーリングを可能にしました。
マクロゴールは、酸が皮膚深部へ浸透するのを防ぐため、酸が角質層のみに反応し、副作用がほとんど無くまた高濃度での使用が可能なため、美肌・美白においてより高い効果が得られます。
当院では、肌質・コンディションそしてご希望により主に3種類のピーリング剤を各濃度にて使い分けしております。
(スポット的にTCA(トリクロロ酢酸)によるピーリングもできます。)
※皮膚科ならではの術後フォローも充実しておりますので安心です
|